共鳴が大事っていうのをよく聞くけど、いまいちピンとこないんだよね。
共鳴はとても重要な要素の一つなんだけど、あまり意識したことがない人が多いと思うから、解説していくね。
共鳴=声・音の増幅
ギターを例にあげるね。アコースティックギターはボディの中が空洞になっていて、内部で音が共鳴することであの音色を奏でてるんだ。一方でエレキギターはボディ内部に音が共鳴する空間を持たないから機材に繋ぐことで小さい音を増幅させるんだ。
アコースティックギター

エレキギター

音の増幅のために共鳴は大事なんだね。
身近な例で例えると、体育館、お風呂場、トンネルの中とかがわかりやすいね。
確かに音がよく響くよね。なんでなんだろう?
物があまり置かれていない空間は音が響きやすいんだ。物って音を吸収しちゃうんだ。アパートで引っ越したばかりの部屋だと声が響いたのに、生活用具一式を置いちゃうとあまり響かなくなるのはそのせいなんだ。
空間が音の増幅に大事だってことがわかったよ。
声道(ボーカルトラック)
声帯の原音はそのままだと小さいんだけど、声道って呼ばれる空間で増幅されるんだ。主に口腔(くち)、咽頭(のど)、鼻腔(はな)で響かせてるんだよ。

鼻腔共鳴とか口腔共鳴とかいう用語を耳にしたことがあるけど、声道の響かせる空間ことを指して呼んでたんだね。
そうだね。ただ、カラダって複数の身体器官と繋がってるから、厳密には特定の空間にだけ共鳴してるわけではないことは理解しておこう。
つまり、口、鼻、喉に音を共鳴させることで芯のあるよく通る声が出せるんだね。
正解!すでに規格や形が決まっている楽器と違って、訓練すればそれぞれの声道の空間を調節して歌の雰囲気やスタイルに合わせてさまざまな音色を作ることができるんだよ。
共鳴器官(共鳴腔:きょうめいこう)を拡張する方法
プロの人たちはすごいね。でも、まず何から始めたらいいんだろう?
声道の長さが長いほどしっかり共鳴するから、呼吸訓練で喉頭の位置を低くして、空間の広がりを作る練習から始めてみよう。感覚的に一番わかりやすい方法は「あくび」だね。
あくびしたら、眠くなっちゃった。。おやすみ。。
。。。(まあ、いいか)
- あくびをすると
- 軟口蓋(喉ちんこの手前、上顎の柔らかいところ)が上がって、
- 喉頭が下がって、
- 共鳴腔が自然に広がります(声楽では喉を開くと表現します)。
- 発声時に共鳴腔の広がりを意識してみましょう。
共鳴感覚を掴む
- エ(Cat)、ア(Not) ⇨ 胸、喉、口からの共鳴を感じやすい
- イ(See)、ウ(Soon) ⇨ 頭からの共鳴を感じやすい
- ン(m、n) ⇨ 鼻腔からの共鳴を感じやすい
すごい、本当に共鳴を感じる。共鳴の感覚を掴むための練習法はあるの?
リップロールは共鳴箇所の移動を感じるために最適な方法だから、ゆっくり共鳴を感じながら音が途切れないように練習してみてね。大きな声を出すよりもそれぞれの音のボリュームを同じで歌うことが大切。
声帯の原音は小さいが共鳴器官(共鳴腔)を介して増幅される
共鳴器官は主に口、喉、鼻腔で、発声時はそれらが複合的に共鳴する
共鳴腔の拡張の感覚を掴むには「あくび」がおすすめ
共鳴箇所の移動感覚を掴むには「リップロール」がおすすめ


